
ブロックチェーンについてわかりやすく教えてください!
こんなお悩みを解決します。
- ブロックチェーンとは
- ブロックチェーンの特徴
- ブロックチェーンの種類
- ブロックチェーンの仕組み
- ブロックチェーンのメリット
- ブロックチェーンのデメリット
- ブロックチェーンの課題
この記事を書いている僕は、金融系専門卒の仮想通貨投資家&専業ブロガーです。実際に6桁分の仮想通貨を長期保有しており、現在はブログで情報発信をしてまったり暮らしています。
仮想通貨について調べていると「ブロックチェーン」という言葉をちらほら見かけますが、サッパリ意味が分からないですよね。
そこで今回は、仮想通貨の根幹であるブロックチェーンについて解説していきます。
仮想通貨初心者さんでも理解できるよう、めちゃんこ嚙み砕いたので、最後まで読んでみてください。
この記事を読むことで、仮想通貨のブロックチェーンについて、理解できますよ⚡

もくじ
ブロックチェーンとは

ブロックチェーンは、「分散型台帳技術」と呼ばれる技術の一つです。
主に仮想通貨の取引記録をネット上で管理するために使用されています。
例えば、↓のような取引があったとします。
- AさんがBさんに1BTC送った
- BさんがCさんに100BTC送った
- CさんがAさんに500BTC送った
※BTCとは、ビットコインの単位を表します
こうした仮想通貨の取引履歴は、一定期間ごとにまとめてブロックチェーンに記録されます。
ちなみに、現在から過去まで取引記録(ブロック)がチェーンのように繋がっていることから、ブロックチェーンと呼ばれています。
ブロックチェーンは、2008年に「サトシ・ナカモト」と呼ばれる人物(またはグループ)によって、考案されました。
サトシ・ナカモトは、金融機関を通さずとも個人間で取引ができるよう、ブロックチェーンを作り出したのです。
ちなみに、サトシ・ナカモトの正体はいまも不明です。
相当頭のいい人たちが作ったんだろうなぁ


日本人っぽい名前をされていますよね。
ブロックチェーンの特徴3つ

特徴は、以下のとおり↓
- 取引記録の改ざんが非常に困難
- 管理する主体がいない
- 24時間365日稼働
それぞれ、解説していきます!
特徴①:取引記録の改ざんが非常に困難
ブロックチェーンは、取引記録の改ざんが非常に困難です。
なぜなら、ブロックチェーンネットワークに参加している第三者が管理者で、同じ取引データを複数人がもっているから。

自分の取引データを他の参加者がもっているので、仮に改ざんされてもすぐにバレてしまいます。
もしハッキングするとしたら、世界中のブロックチェーンネットワーク参加者のパソコンを1つずつハッキングする必要があります。
しかし、不特定多数のパソコンをハッキングするのは現実的ではないため、ハッキングをするのは事実上不可能でしょう。
改ざんを許さない強いセキュリティレベル!

ノードについての説明は【初心者向け】仮想通貨のノードとは?機能や種類をわかりやすく解説で解説しているので、気になる方は覗いてみてください。
特徴②:管理する主体がいない
ブロックチェーンは、管理する主体がいません。
例えば日本の場合、日本銀行(中央銀行)=中央集権 だけが日本円を発行する権限を持ち、管理しています。
しかし、ブロックチェーンは特定の企業や政府によって管理されているのではなく、ブロックチェーンネットワーク参加者によって共同管理されているんです。
みんなで協力してブロックチェーンを管理しよう!
って感じ。平和😌

分散型台帳については【画像付き】P2Pとは?仕組みやメリットについて初心者向けに解説で解説しているので、気になる方は覗いてみてください。
特徴③:24時間365日稼働
ブロックチェーンは、24時間365日休むことなく稼働しています。
というのも、ブロックチェーンは世界中のネットワーク参加者の力により稼働しているので、一人のパソコンがダウンしたところでブロックチェーン全体には影響しないんです。
企業や金融機関などの場合、サーバーが落ちたりするとシステム全体が止まってしまいますよね。
しかし、ブロックチェーンはネットワークを稼働させる参加者(管理者)を分散させているため、こういったシステムダウンのリスクも回避できるんです。
ブロックチェーンのように、サーバーがダウンしないことを「ゼロダウンタイム」と呼ぶんだよ!

ブロックチェーンの種類3つ

種類は、主に3つ↓
- パブリックチェーン
- プライベートチェーン
- コンソーシアムチェーン
パブリックチェーン | コンソーシアムチェーン | プライベートチェーン | |
中央管理者 | なし | あり | あり |
ネットワーク参加者 | 誰でも参加可能 | 複数の組織、グループ | 個人、組織の関係者のみ |
取引の承認速度 | 遅い | やや速い | 速い |
種類①:パブリックチェーン
1つ目は、パブリック(公開)チェーン。
パブリックチェーンの特徴は、中央管理者がおらず、世界中にいるブロックチェーンネットワーク参加者によって管理されているところ。
また、ネットワークに誰でも参加できるのも特徴の1つです。
ただ、中央管理者(絶対的な決定者)がいないので、ルールを変更する際はある程度のユーザーの合意が必要になります。
パブリックチェーンは「オープンチェーン」とも呼ばれているよ!


有名なビットコインは、パブリックチェーンってことですね🍀
種類②:コンソーシアムチェーン
2つ目は、コンソーシアム(共同)チェーン。
コンソーシアムチェーンの特徴は、複数の組織やグループによって管理されているところ。
管理者がいるというのもあり、パブリックチェーンと比べて参加者が限定的です。
また、参加している人数が限られるためルールの変更が早い傾向があります。
パブリックチェーンよりも参加者が限られるんだね!

種類③:プライベートチェーン
3つ目は、プライベートチェーン。
プライベートチェーンの特徴は、単体の管理者が管理しており、コンソーシアムチェーンよりも参加者が限定的なところ。
主に、個人や組織が管理しているので、ルールの変更がめちゃんこ速いのも特徴です。
一般企業や金融機関などで使われることが多く、参加するには許可が必要ですね。
参加の許可が必要だから、「許可型」とも呼ばれているよ!


PS4のパーティーでいう、非公開パーティーみたいな感じですか?
そうだね!(笑) 参加者が限定されているよ。
とりまAPEXやるか。

ブロックチェーンの仕組み【マイニング】


どうしてブロックチェーンネットワーク参加者さんは、取引の承認作業を手伝うの?
結論からいうと、ブロックチェーンの取引記録に協力することで、報酬がもらえるから。
ブロックチェーン上のデータは記録する前に「その取引内容が正しいものなのか」を確認しなければいけません。
取引内容の正しさを証明するには、専用のパソコンを使って膨大な計算処理をする必要があります。
そして、「正しい内容である」と承認された取引内容のみブロックチェーンに記録され、承認作業の対価として報酬がもらえます。
ビットコインのブロックチェーンならビットコイン、イーサリアムのブロックチェーンならイーサリアムと、
ブロックチェーンによって報酬が変わってくるよ!

このように、ブロックチェーンの取引内容が正しいか確認・承認する作業をし、報酬を得ることを「マイニング」と呼びます。
また、マイニングをする人たちを「マイナー」と呼びます。
つまり、パソコンを使ってブロックチェーンを動かす手伝い(マイニング)をすれば、報酬で仮想通貨を稼げるってことやな!


わたし、マイナーになって小銭稼ぎしようかしら。
ブロックチェーンのメリット・デメリット

メリット・デメリットは、以下のとおり↓
- 運用コストが低い
- ハッキングがされにくい
- システムがダウンしにくい
- マイニングで収益を得られる
- 取引速度が遅い
- データを消せない
- 秘密鍵をなくすとウォレットを利用できなくなる
ブロックチェーンのメリット・デメリットについての詳しい説明は「ブロックチェーンのメリットとは?デメリットも包み隠さず解説【初心者向け】」で解説しているので、気になる方は覗いてみてください。
ブロックチェーンの3つの課題

最後に、ブロックチェーンの課題と今後について。
以下のとおり↓
- 法的問題
- ファイナリティ問題
- スケーラビリティ問題
1つずつ、見ていきましょう。
課題①:法的問題
1つ目の課題は、法的問題。
例えば、個人情報保護法の問題があります。
ブロックチェーン上に個人情報が記載された場合、個人情報保護法でいう「個人情報」に当てはまります。
こちらをご覧ください↓
個人情報保護法では、
法第22条 個人情報取扱事業者は、利用目的の達成に必要な範囲内において、個人データを正確かつ最新の内容に保つとともに、利用する必要がなくなったときは、当該個人データを遅滞なく消去するよう努めなければならない。
個人情報保護委員会
と規定されています。
これは努力義務なので罰則等はありませんが、法律上では「消去する」ことが求められています。
しかし、ブロックチェーンは技術的な問題により、一度記載したデータの削除は不可能です。
法律上でどんな解釈・処置をとるのかは、現在も不明確ですね。
ブロックチェーンは良くも悪くも、データを消せないもんなぁ

課題②:ファイナリティ問題
2つ目の課題は、ファイナリティ問題。
ファイナリティとは、簡単に言うと、「決済が完了した状態」のことです。
日本銀行は、
- 受け取った金額が後になって紙くずになったり消えてしまったりしない
- 決済方法について、行われた決済が後から絶対に取り消せない
と、↑の2点を満たす決済を「ファイナリティのある決済」と定義しています。
現在のパブリックチェーンでは、マイニングの際にチェーンの分岐が発生する可能性があるので、取引内容が変わる恐れがあります。
よって、現時点のパブリックチェーンでは、ファイナリティのある決済だと認められません。
ブロックチェーンの一番の課題といっても過言ではないね。

課題③:スケーラビリティ問題
そして最後に、スケーラビリティ問題。
スケーラビリティ問題とは、取引量が増えると遅延が生じる問題です。
ビットコインのような取引量が多いパブリックチェーンで起こりやすい問題の1つとされています。
ビットコインの決済スピードが10分と遅い理由は、このスケーラビリティ問題が影響しているんです。
まとめ:ブロックチェーンを理解して仮想通貨を始めてみよう

以上、ブロックチェーンについての解説でした。
ざっくりと、ブロックチェーンとは「台帳をみんなで共有して管理する方法」と覚えておけばOKです。
にしても、ブロックチェーンは奥が深いですよね。
カタカナ多いし...

ひとまず、今回は以上です。
>>【初心者向け】ブロックチェーンのメリットとは?デメリットも包み隠さず解説
最後までお読みいただきありがとうございました!
お疲れ様でした🍵
